僕の話 第6回 〜僕が考えていること〜

こんにちは!カンタービレです!

大変遅くなってしまいました…。

僕の話第6回。

このシリーズ最終回である今回は、僕が今現在考えていることを中心につらつら書いていきます。今までと違う方向性の文章にはなりますが、僕の考えるLGBTQ+や差別問題などの一般的に触れづらいものや大好きなドラァグレースに関することなど盛りだくさんですので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです!

 

 

差別について

 

僕自身、ゲイであり差別やそれに近しいものをそれなりに受けてきました。

慣れてはいけないのですが慣れました。悲しい。

そんな僕ですが、僕も差別問題の知識が全く無かったと気づきました。

気づいたきっかけは、DragRaceについておしゃべりしたいと思い作ったTwitterアカウント。フォロワー様方が、僕にたくさんの知識を与えてくれました。フォロワー様本当にありがとうございます。

例えば、ブラックフェイス問題。黒人以外の方が顔を黒く塗ることが差別なんて、全く知らなかった。

文化の盗用問題。例えば先住民族の衣装やヘアメイク等を勝手に用いることは文化の盗用にあたる。

など。

一見、そんな細かいこと気にしてたら生きていけないよ、とか思っちゃいそうですよね。でも、それで傷つく人がいる。それで気を悪くする人がいる。この事実があるなら、立派な差別です。意識しなければならないのです。

これらを知らずに、目の前にある差別に気づけない人間になっていたと思うと恐ろしいです。

どちらかといえば、差別を受ける側である僕。でも、そんな僕も知らず知らずのうちに、誰かを傷つけているかもしれない。そんなことはあっていいはずがありません。

常に多くの差別や偏見、誤解と向き合い、身の回りから意識を変えるべきだと思っています。

先ほども言いましたが、そんなに細かいこと気にしてたら生きていけないとおっしゃる方がいるかもしれません。たしかに、いちいち相手がゲイかも思って男性と接しろなんて言えません。ホモソーシャルで成り立つ世界です。僕もそんな傲慢なことは言いません。でも、頭の片隅に差別に対する意識を持ってれば自然と少しずつ行動は変わってくるはずです。

誰かが傷つくかもしれない。

この意識を。

 

僕の考えるLGBTQ+

さて、LGBTQ+について!

本当に当事者じゃなかったらまず考えなかっただろう問題。(多分ね)

結構議論になっていることだけど、「LGBT」という言葉自体が差別なのでは?や社会とより距離を置く原因に値するのでは?問題。これは当事者間でも非常に意見が分かれている問題だと思います。この問題、僕の考えは「LGBT」という言葉や概念はありだと思っています。僕自身この言葉に救われた人間です。自分が何者かわからなかったときにLGBTのGであることがわかった時は正体不明というモヤが晴れました。

近年はLGBTという言葉が社会に浸透し、しばしば政治に絡んできています。しかし、この広がり方は少しまずいのでは?とも思ってしまっています。特にテレビではだいぶ減ったものの、「ゲイ=女装」であったり「ゲイ=オカマ・ホモ=面白い」などの偏見を助長しがちな表現もあります。この偏った認識に苦しむゲイはたくさんいるはずです。僕もそうです。また、ゲイばっかりがTVに取り上げられ、他のセクシャリティが中々取り上げられないのもいけないことだなぁとよく思っています。

僕の周りに、レズビアンはエロいことがしたい女(女性)たちと認識している人がいてマジかと絶句しました。

渋谷をゆく100人にノンバイナリーとは?って聞いても10人知ってるかどうかだと思います。

ほとんどの場合LGBTQ+はなりたくてなったものではなく、その指向をもって生まれただけなので普通に異性愛と同等の位置で教育するべきだなと思います。

また、政治に出てくる問題ですが、日本においてセクシャルマイノリティが政治に登場する時はほぼ必ずネガティブな印象で登場します。(足立区しかり、同性婚議論しかり)そのような報道により、SNSではしばしばそれらの報道に便乗したネガティブ発言もよく目にします。個人的には、キモイや受け入れられない等の言葉は慣れてしまった(よくない)のですが、多少は傷つくし、そういった報道や意見を目にするたびに、あぁ…日本よ…と深い深いため息と共に呆れることしかできなくなります。

どんなに同性婚が認められている国でも一定数同性婚ないし同性愛反対派がいて、その人たちが暴挙に出て死傷者がでてしまう痛ましい事件が各国で発生しています。日本でもありました。普通の人間として生きているだけでなんでこんな目に遭わなければならないのでしょうか。愛に対する考えが異なっているだけなのに。好きなご飯が違うからって人を殺さないでしょ。それと同じなのに。。

暗い話題になっていしまいました。

ここで僕個人の話になってしまいますが、やっとゲイである自分を認めた僕のゲイでよかったことを紹介します。

・人に優しくなれた。

・女の子の親友ができた!!

さて、人に優しくなれたということで、みんな優しいわ!とツッコミがきそうですが、それでも人に優しくなれたのです。自分がゲイとして生きる上で得たたくさんの痛みや傷を抱えることによって、他の人にはそんな思いをさせたくないという気持ちが芽生えました。辛い過去を他の人に繰り返させないということが、結果的に自分も辛い記憶を安らげることにつながっているのかもしれません。(めちゃくちゃ聖人みたいになってしまいましたが、そんなに期待しないでください笑)

女の子の親友ができた!!ということですが、これまたヘテロセクシャルの男の子だって女の子の親友くらいいるわ!とツッコミがきそうです。おっしゃる通りです…

それでも、ゲイだから築けた関係性があり、ゲイだから出会えた親友だと思うのです。過去の僕の話でも書きましたが、親友ができて初めてゲイで良かったと思えたのです。親友に限らず、友人関係もゲイだからこそ築けた関係も多いと思っています。女の子が多いなんて気にしません。結局みんな人間だもの。(カンを)

ちなみにゲイの多くが、ゲイの友達ができてゲイでよかったと思えているそうです。私、セクマイの友人0です笑 

自分に自信がなさすぎて全く出会いに行こうと思えません笑

僕たちは出会いに行こうとしないとまず出会えない。

なんて世知辛いのでしょうか笑

誰か僕に勇気と自信をください笑

 

全世界の人が見るべきDrag Race

さて、大学生編でも書きましたDrag Race。

このリアリティショーに出会わなかったら、ただでさえ無かった自信が底を突き破って地の奥底に沈んでいたかもしれません。

もしかしたら、知らない方もいるかもしれないので超簡潔にご説明すると、

RuPaul’s Drag Raceは、Drag(この番組の場合女装が主)を行い、「カリスマ性・独自性・度胸・才能」を競いアメリカのドラァグスーパースターを決めるコンペ形式のリアリティ番組です。(だいぶ端折ったので詳しくはグーグル先生へ!)

ドラァグクイーン、日本で言う女装は、ゲイ男性が女性性を過度に表現するものだと一般的に思われていますが、実はそうではないのです!ゲイだけでなく、レズビアンバイセクシャル、ノンバイナリーなど、様々なセクシャルの方々がドラァグクイーンとして活躍しています。

僕は、このドラァグレースを大学生時代に見始め、一気に虜になってしまいました。もともと個人的には女装等には興味がなく(と言いつつ、小さい頃はスカートに憧れていました。スカートを履いてくるくる回ってひらひらさせるのが密かな夢でした笑 みんなそういうものだと思っていたのですが、今思えば様々な片鱗が小さい頃からちらちらしてたのだと思います笑)ドラァグレースもあまりハマらないと思っていたのですが、これを見てびっくり!なんじゃこりゃ!!

あんな男らしい人が!あんなおじさんが!(笑)美しい女性になっているではないか!

まず、メイク技術にびっくり!まさかの手作り衣装にびっくり!リップシンクに大びっくり!(大びっくりとは?)そして、彼らの生き様にびっくり&共感&感動。

みんな、美しく可愛いんだけど、かっこいい!カッコ良すぎる!自分の生きる道を貫き、それぞれが自分らしくドラァグに向き合っている。

僕はこんなに悩んでいるのに、この人たちは僕の先の先の先を生きている。

かっこよすぎるぞ!!!!

そして、番組の顔であるホスト!ルポール!

生きる伝説!

まず、美しい。コンテスタントも美しいけど、群を抜いている。群群群くらい抜いている!(群のゲジュタルト崩壊笑)

そして、彼女が発する言葉には彼女が生きてきたすべてが詰まっている。

叱咤激励の重みがすごい。

特に初期シーズンは、ルーから出る一言一言に勇気づけられたのを覚えています。

そして、コンテスタント達もゲイはじめとするクィアであること、家族、カミングアウト、など僕と直接結びつく話題を共有してくれて、共感できたり、勇気をもらったり、僕の精神安定剤になりました。(推しが脱落すると精神安定どころじゃないが笑)

(最近は番組としての在り方に?もつきがちですがクイーンはもれなくみんな素晴らしいです!小言でした笑)

LGBTQ+を認められない人がDragなんて見たら失神してしまうかもしれませんが(笑)それでも全人類が視聴して、みんながそれぞれの生き方を認め合う世の中になって欲しいです。

 

 

ホモソーシャルを生きる

 

何回も書いているかもしれないですが、僕自身は僕のために周りが変わって欲しいとは思っていない人です。というのも、僕1人のためにゲイの偏見をなくせだったり、彼女についての話題を振るなだったり、下ネタはやめろなんて言いません。僕が我慢すればいいだけですから。

これまで生きてきてわかったことは、男社会はホモソーシャルで回っているということ。下ネタで盛り上がり、裸の付き合いをし、女性と付き合い、女性と夜の大運動会をすることで男としてのステータスが上がり、ホモは気持ち悪いとする、この社会。

あれ、書いてて吐き気がしてきた笑

いいんです。彼女ができた!夜の大運動会楽しかった!それを聞くのは全然いい。むしろ微笑ましい。あなたが幸せならそれでOKです👌

だけど、それらを僕に強要しないで欲しいな…。彼女早く作れよ〜。まだ大運動会してないの?風俗連れて行ってやろうか。これらって、ゲイじゃなくても困っている男性たくさんいますよね。きっと心配して言ってくれてるんだろうけど、余計なお世話よね!!

「彼女」を「恋人」に言い換えるだけでだいぶ違うんだけどなぁ…

でも、これで友情を築いているのです。これで、社会を築いているのです。

それを僕1人のために壊せなんてとてもじゃないけど言えません。

(男の人たちからそれらを奪ったら何の話をするのか気になりはします笑。)

でも、僕以外の誰かが傷つくのはよくない。よくないというか、だめ。許されない。

でも、やっぱり、そういった現状に声を上げることはできない。我慢は慣れたけど、傷つくことには慣れて無いから。傷つくことはきっと一生慣れない。蓄積していくからね。(我慢も?)

そんな自分がとてつもなく不甲斐なく思う。きっと僕1人で背負わなくていいのかもしないけど、それでも思う。最近はこのことに悩み寝れなくもなる。

 

 

こっからは、僕のたわいもない話を…笑

 

 

僕には自信がない。皆無である。本当にない笑

だから、出会いがない。

こんな僕のことを誰も好きにはなってくれないだろうと思うから。

この歳になって(22)恋人はおろか、セクマイの友人すらいない。

最近やっと、人を好き(Love)になるという感情は得たのだが、相手がヘテロセクシャルなので初めから終わった恋である。

多分いつまで経っても自信のじの字も生まれないんだろうなと思いつつある今日この頃です。

就職までに一回くらい二丁目には行ってみたいものです…

 

 

カミングアウトって本当に勇気が入りますよね。

一回すれば慣れるものだと思ってました笑

カミングアウトもその人に言って本当に大丈夫か見極める必要があります。

傷つきたくないもんね。

仮に言えると判断しても、そっからまた本当に言うべきかと振り出しに戻りますよね笑

言おうと思っても、喉はびっくりするくらい開かないし笑

やけになって、吟味もせずに打ち明けてしまおうかとも考えますが、相手のことを思うとできないですよね。迷惑なのでは?と。

というか、相手のことを考えるとカミングアウトしないことが相手にとって一番負担にならないのでは?と極論にたどり着きますよね笑

ただ、カミングアウトすると言ってくれて嬉しいと言ってくれる人もいて、言ってよかったと一安心する。

個人的にまだ失敗はしてないです。恐ろしく吟味をしますから笑

だからこそ、成功続きな今、失敗した時のダメージが怖くて中々次のカミングアウトが進みません。伝えたい人はまだいるのに。

まぁ、無理にするものではないですから。ゆっくり自分が最善だと思うタイミングでしようと心がけています。

やけになってカミングアウトするのが一番よくない。肝に銘じます。

カミングアウトはあなたの歩幅で。

 

 

オリンピック・パラリンピックが終わりましたね。

個人的にそもそも興味がなかったのでみてなかったですが、こんな日本で「多様性」を謳ったオリンピックだと報道されているのは、さすがに眉間にシワが寄らざるをえませんでした。

多様性を謳わなければまだよかった。開催前からいろいろあったけど、選手の頑張ってきた成果を発揮する場所なのだからと納得できた。

だが、多様性を謳われてしまったら流石の僕でも???になってしまった。

もうしないで欲しいけど、どうしてもやりたいのなら、同性婚が成立して、セクシャルマイノリティが生きやすい制度があり、様々な少数者の方々が生きやすい国になったと全国民が思えるようになったら来てください。

僕はそう思ってます。

 

 

皆さんはDrag Raceが日本でも開催されて欲しいと思いますか?

僕はやめて欲しいです。笑

こんな国で撮影・放映したら世界に日本の酷さがさらに伝わってしまう。(もう伝わってる?)

感情論を抜きにして、ドラァグレースという形態が日本にあってないのかなと思っています。何かの番組で見たのですが、日本のドラァグクイーンさんはドラァグは競い合うものではないと話されていて、確かになぁとも思ってしまいました。(今こそBest Friends Raceの時??)ドラァグレースを楽しんでいる人間が何をいうという感じですが笑。

ちなみに、日本の好きなドラァグクイーンはドリアン・ロロブリジーダさんやセレスティア・グロウンさんと言ったドラァグドラァグしている方が好きです。(日本のドラァグクイーンさんは薄化粧・控えめなお衣装な方が多いですよね(アメリカ基準になっているのでは?笑))

 

 

 

一通り僕の考えていること、誰かと共有してみたいことを書いてみました。僕の考えなので、合わないなと思われたり、最悪な考え!と思われた方もいるかもしれません。もしいらしたら、申し訳ないです。そして、ここまで読んでくださりありがとうございます。

僕自身、みなさんが考えていることを拝見することが好きで、共感したり、自分と合わない意見でも一つの考えとして学ぶことができるので結果オーライだと思っています。

皆さんも、僕の拙い考えでしたが、これまでのお話で何か思っていただけたら幸いです。

そして、ここまで長い僕の話を読んでくださり本当にありがとうございました。

また、僕に多くのものを知識を恵んでくださったツイッターのフォロワーの皆様。本当にありがとうございます。これからも、よろしくお願いいたします。

今後も、このブログを使って、僕の考えていることやDrag Raceについて書いていきたいと思っています。また、機会がありましたらぜひ読んでいただけると幸いです。

では!

 

P.S. 本文を書いてしばらく放置していました。投稿する前に文を一通り読み直したのですが、めちゃくちゃ僕我慢してますね笑。我慢ばかりでなく逃げることも覚えたい今日この頃です。そして、ゆくゆくは戦えるように。