僕の話 第3回 〜告白と自己理解〜

こんにちは!カンタービレです。

僕の話、第3回。中学校編です。

自己理解、自己承認がテーマの中学校編。

小学校では色恋にひどく無頓着で男女の恋愛にはウブだったので、周りとのギャップに振り回されます笑

そして自分が何者なのか、気づき始めます。

 

充実の中学校生活

僕が通った中学校は自分の通っていた小学校の他にもう一つの小学校が合流した学校でした。

部活動は小学校の時からやっていたバスケ部に入部。楽しかったし、同期もいい人しかいなかったので非常に楽しかったです。

また、2年生からはひょんなことから生徒会長になり、ドラマのようなきらきらな生徒会ではないけど本当に楽しかったです。

 

コンプレックスと男らしさ

中学生になると第二次成長に入り体毛が生え始めます。僕は遺伝だか何だか分からないけど、早い段階から非常に体毛が多く毛深くなってしまいました。キャラ的にも毛深いのはミスマッチで、周りからよく茶々を入れられました。

親や友達からは「男らしくていいね」や「男なんだから気にするな」など「男なんだから」とよく言われました。しかし、僕は男だから体毛を気にしてはいけないのはなぜかさっぱり分からず、ただただこのコンプレックスと1人向き合っていました。

中3も半ばの時、半ズボン履いている時に、その毛どうにかならないの?と先生に冗談で言われたことがありました。ずっといじられてきて、自分でも何とか認めようと頑張っていたところだったので、気丈に振る舞おうと頑張ったけど「先生」からの言葉にはさすがに溜めきったダムが決壊し、涙が出てきてしまいました。今まで貯めてきたものが決壊してしまったので、ちょっとやそっとでは涙は止まらなかったなぁ。あの時は毛深くメンタルが弱い僕が悪いと思っていたので許しましたが、その時から今も半ズボンはもちろん、半袖を着ることすら躊躇ってしまうほどのトラウマです。

また、やっぱり仕草が少し女性らしい部分がありました。

驚く時は高い声出して大きな動作で驚くし、女々しい動きがでるし。

小学校の時もきっと出てたけど周りはそれも含めて僕と認識していてくれたと思うし、だから僕も気にせず素の自分を出せてた。だけど中学校になるとやっぱり、「おかまかよ」「きもいからやめた方がいいよ」といじめほどではなくても、よくいじられました。しかし、それは主に他の小学校から来た人に言われ、同じ小学校の子からは「そのままでいいよ」と言ってくれて、傷ついてはいたけど素の自分でいることができました。

男は男らしくいなきゃいけないなら女の子に生まれたかったなぁとよく思っていたものです。

 

望みを賭けた告白と自己理解

中学1年生の夏。小学校からの仲の良い友人と毎日のように学校帰りに1時間ほどおしゃべりをしていました。そんなある日、好きな人がいると告白されます。好きな人?好きとは??と混乱しまくりでした笑笑

詳しく聞いてみると、ある女の子のことが気になっていると。その子が可愛いと聞き、可愛い??と混乱。女の子はみんな可愛いのに…。(というか、今考えるとみんな可愛いと言うよりは、女の子の可愛いの判断が鈍かった(AKBがみんな同じ可愛さであるみたいな)んだよね)

小学生の時に色恋に全くの無頓着だった僕が今までに経験したことない体験を聞き、他の友達もみんな誰が一番可愛いだとか誰が可愛くないだとか話していて、僕はなんで何も感じないんだかと疑問だった。

友達から”カンタービレ”は好きな子いないの?と聞かれ、ひとまずいないとは言っといた。でも、心の中では女の子を好きにならないといけないんだと、焦りが募り始めた。(男性(大人の)に興味があるのに)

そして、焦りに焦り、小学校からめちゃくちゃ仲が良かった女の子のことを、好きだから仲がいいんだと、意味のわからない解釈をしその子のことが好きだと思うことにした。そうなると、中学生の頭は単純で、徐々に本当に好きなのでは?と思えるほどには恋心が芽生えた。

このことを仲のいい男友達に告白すると、「やっぱりね、いつも一緒にいたもんね」と納得され、お互いの恋バナに花を咲かせることができるようになった。それが本当に楽しかった。

あの子のどこが好きとか、付き合ったらどこにデート行きたいだとか、中学生らしい恋バナ。

しかし、時間が立ってくると次第に告白はいつするのか問題の話になってくる。好きという気持ちだけでいいと思っていた僕はまた混乱した。だって、付き合ってなくても他から見たらほぼデートみたいなことなんて日常茶飯事だったから。

付き合うと今と何が変わるのか分からなかったが、もし付き合えたら男の人の興味がなくなるかもしれない!と思い始めました。お母さんも喜ぶ!ってね。

その女の子とはとても仲が良かったから、本当に気持ち悪いけど勝手にあっちもこっちのことが好きなんだと錯覚してた。なぜか自信たっぷり…

やっぱり、恋に進展があるだけで恋バナも花開くわけで…(今思うと、恋話をしていたその男の子のことが好きだったのでは?と思っています。恋話をすればいつもよりも多くおしゃべりできるし。)

 

そして、忘れられない3月31日。その女の子に告白をします。

その日も丸一日遊び、その帰り家に送った玄関の前で告白をしました。

その時は緊張しすぎてなんて言ったか何も覚えていません。

ただ、告白した後、願っていた答えは返ってこず、「今は分からない、後でまた連絡する」と言われました。べったべたの恋ドラで予習をしていた僕は混乱。

この場合、メールでは十中八九振られそうなものですが、僕は全く希望を捨ててなんかなく、返事を待ちました。

そして次の日メールが。

 

「ごめん、”カンタービレ”のことお男の子として見てなかった。ごめん」

 

びっくりしました。

人生で初めて振られると言う経験をして、悲しみに暮れる…はずでした。

確かに悲しかった。しかし、付き合えなかったことが悲しかったというのはほとんどなく、もう昨日までの関係はなくなり、あんなに仲が良かったのに一気に気まずい関係になってしまったこと。付き合ったって、何かが変わるわけないのに。告白をしただけで全てが崩れることに悲しみを覚えていました。

そして、振られて良かったと思っていることに気が付きました。

仮に付き合えたとしても、とても乱暴な言い方をすると個人的なメリットが全くなかった。友達で十分だった。男友達が思い描いているような恋愛に全く興味がなかった。ただ、男の友達と話が盛り上がるために恋をしていたのだと気づきました。

振られたことも話すと友達はめちゃくちゃ慰めてくれました。その慰めが本当に嬉しかった。振られて良かったとさえ思った。

自分は男の人が好きなんだと理解した瞬間でした。

(でも、その子のことが好きだったのは一時的ではあるけど本当だったのかなと今は思っています。)

そして、この日からゲイであることを認める段階に入っていくのですが、これはまた次の話。

学校では部活があるし生徒会長にはなるしで、その女の子とは気まずい関係になってしまったけど学校は楽しいし、自分の性的指向にもそこまで悩まされてなかった。

 

僕の最後の楽しい学園生活だった。

 

 

 

以上、中学校編でした。長くなってしまいましたがここまで読んでくださりありがとうございました。

中学校生活は本当に楽しかった。でもその分悩みの種をいっぱい心植え付けてしまったなと今振り返ると思います。

次回、高校編。あの三年間を一言で表すと「辛い」になります。しかし、希望もあります。

次回は、自殺願望や鬱について多くの記述がなされます。そこまで過激なものではないですが、その章に入る時に改めて一言注意書きをいたしますので、無理のないご拝読をよろしくお願いします。

 

ご拝読ありがとうございました!!!