僕の話 第4回 〜命の恩人〜

こんにちは!カンタービレです!

第4回、高校編です。

高校編、非常に長いです。

僕を語る上で一番大事な時期です。

そして、今回は後半に自殺願望や鬱について書きます。

その時に前もって注意書きをします。

不安な方はその部分のご拝読をやめていただけますと幸いです。

 

高校デビュー大失敗!?

僕が入学した高校は中学時代の僕からしたらレベルの高い高校で、受験もそこまでうまくいってないのに合格しました。きっと生徒会長ポイントが高かったんだと思います笑

華々しい高校デビューがしたかったわけではなかったですが、それでも高校生活のスタートはいいものにしたいものです。

楽しみと不安をどっさり携えて教室に入ります。(あれ、これ青春小説??)

やっぱりみんな初めましてだからしーんとした教室。ぽつぽつとお話の声が聞こえてくると便乗してみんな近くの人と話始めます。うち高校の最初の席順は男子の名前順の次に女の子の名前の順となっており、男女がきれいに分かれていました。

さて、僕も周りの人と話そうかなと思ったのですが、やけに緊張します。中学校ではそこそこ社交的だったんだけどなぁ。そして気付くのです。男を”男”として見ていることに。

基本的に僕が男を”男”と見る基準として、幼い頃から知り合いか否かは重要なようでした。

中学校の時は小学校からの流れで来ているので、男を”男”として見ることはほとんどありませんでした。しかし、誰も知らない男子高校生はもう”男”として認識していたのです。

感じたことのないどきどき。緊張しすぎてその日は事務的な自己紹介しかできませんでした。

その後の一週間も全く男子に慣れることができませんでした。

そして、最初にできた友達。その人は女の子でした。

完全に男子との距離感の取り方が分からなくなっていたのです。

男子も集団を形成しますから… 完全に男子集団からはアウェーな存在になってしまいました。

 

男についていけない

入学してそこそこ経ち、男子集団にはなかなか馴染めないものの、男子と話すことも多くなってきました。

男子高校生。それは、下ネタの宝庫。

男子は下ネタを通じて仲を深めていきます。(個人的経験と偏見より)

だけど、僕は男女間の下ネタは知識もないし、興味もないし、別に知りたくもない。

でも、その類の話には乗っとかないと男子の輪についていけなくなる。

ひとまずニコニコして頷いていました。だけどこうやって反応してると、みんな優しい(?)ので”カンタービレ”はどんなAV見るの?どんな女好き?彼女は?など色々質問してくれます。

しかし、今まで生きてきた中で他人と下ネタで盛り上がったことなんてないし、そちらの知識は全くない僕は誤魔化しながらなんとかやり過ごしていました。

これが疲れる疲れる。自分にも相手にも嘘をついてる罪悪感、自分が”普通”ではないと痛感させられる環境。

自分を偽るって、自分を殺してるんだよね。

常に嘘をつき続けているから、もう嘘をつくことに何も抵抗がなくなる。でも、ふと息をするように嘘をつく自分が猛烈に嫌になる。最悪だ。

そして一番嫌だったのが、女性を性的に有りか無しかで判断していること、あの子は可愛い可愛くない、胸が大きい大きくない、もっとどぎついとヤレるかヤレないかなど。それを大声で話していること。

確かに僕だって、あの人はかっこいいとか可愛いとか思うよ。でも、声にあげるべきではないと思うし、仲のいい女の子がそんな風に判断されていることにどうしようもない悲しみを覚えてた。こんなこと言うと、おまえらだって男をそう言う風に見てんだろって言われるだろうし、そんなこと言われたら反論できる自信は無い。でも、その時は本当に嫌だった。

結局、就学して2.3ヶ月経った時には、入部した吹部の女の子たちとクラスの時間のほとんどを過ごした。それでもなぜか一年生の時の男子は優しくて、体育の時間とかは自然に輪の中に入れてくれた。高校生活で一番学校生活が楽だったのは1年生だった。

 

※次の章は鬱に関する記述があります

悩みの肥大、鬱の前兆

・男を”男”として見てしまってる。

・男子の話についていけない。

・家族・友人に嘘をついている。(特に友達に対して)

・将来の不安(結婚・孤独死等)

・バレたらどうしよう

など、セクシャリティについてだけでも今思い出すだけでこれである。実際はセクシャリティ以外にも主に自分に自信がないことを筆頭に様々な悩みを持っていた。

2年生になり、文理選択の末、文系を選択。文系は女子の方が比率が大きく、男子はいつの間にか強い繋がりを持つようになる。女子に負けない結束力を持とう的な。

2年も結局クラスに馴染めず、部活の女の子といると、一年生の時とは違い異端扱いされるようになった。いじめられているわけでは無い。ただ少し腫れぼったそうな対応が増えてきた。幸いにも部活はめちゃくちゃ好きで、授業以外は朝も昼も音楽室に逃げ込むようになった。そして、どんどん教室に入るのが辛くなり、少しずつ学校を休むようになった。

こうなると、どんどん自己嫌悪。なんで学校にすら行けないんだろう。僕がゲイだからかな。

親に本当のことを言えず苦し紛れに仮病を使う罪悪感。親に嘘をついている罪悪感。

休むたびに授業についていけなくなる。ただでさえ自分のレベルより高い学校なのに。

もう、自己嫌悪が頭の中から抜けない。

どんどん休む回数が増える。

単位制の学校だっかたら、欠席も多いと進級できない。(後一回休んだら留年まで休んだ授業もあった)

そんなこと分かってるけどクラスに入りたく無い。

もう、放課後の部活のために学校を乗り切ってた。

成績もどんどん落ちてひどいものだった。

2年は沖縄修学旅行もあったけど、結束力の強いうちのクラスの男子は、班行動もみんなで合流して、わいわいやってた。ばっちばちのホモソーシャル空間で、修学旅行休めば良かったと何度も思った。4日間あって楽しかった思い出は、自由行動で吹部の友達と回った国際通り2時間。

こんなに楽しくない修学旅行あるんだと今も思っている。

 

部活とC子ちゃん

僕の高校生活の全て。それすなわち、部活。

前述しましたが、僕は中学校でやっていたバスケから離れ、吹奏楽部に入りました。

もともとピアノをやっていたのもあり、音楽大好き人間だったので、高校は吹奏楽部にしようと思い立ちました。

部活は本当に居心地が良かった。

素の自分でいても誰からも何も言われない。

女の子と話してても変な目で見られない。

楽しい音楽ができる。

先輩後輩もいい人ばっかり。

極め付けは、同期が最高すぎる。

本当に、吹部に入ってなかったら高校生活どうなっていたことか…考えるだけでも恐ろしい…

僕は低音のパートだったのですが、ある時、なぜかわからないけど、いつの間にかフルートの女の子C子ちゃんとめちゃくちゃ仲良くなりました。クラスも同じになったことないのに。楽器的にも交わることが少ないのに。(C子ちゃんも仲良くなった時を覚えていない笑笑)

しかし、この出会いが僕の人生を大きく変えてくれます。

彼女は、それはそれは心が優しい女の子です。

優しすぎて心配になるくらい。

そして、その優しさにこれでもかというくらい救われました。

そして彼女は、よく抱きつく子でした。

僕がゲイだと知らないのに、部活以外でも廊下ですれ違えば人目も気にせず抱きついてきます。

僕は周りの目が気になりつつも、僕も彼女のことが大好きだったので受け入れてました。

こんな僕を受け入れてくれているんだ、と地の底にあった自己肯定感を上げてくれました。

ある時、彼女と2人で富士急に行きました。

側から見たら完璧なデートですが、僕はもちろんそんなつもりないし、彼女もまずそんなことはないだろうという考えだったと思います。(ふざけてデートに行ってくる〜とはよく言います笑笑 デートって恋心がないと成立しないのでしょうか?)

そんな関係が心地よかった。

そこで彼女は、自分のことについてたくさん話してくれました。本当に自分に近しい友達にしか言ってないことも。

僕のことを信頼してくれているんだと改めて実感しました。

この時、初めてカミングアウトしたいと思いました。

今君と喋っている僕は偽物で、本当はこんな人間なんだよって。

アトラクションに並んでいる時、何度も言おうとしました。

ただ、もし受け入れてくれなかったらどうしよう。せっかく楽しい時間を過ごしているのにぶち壊してしまうかもしれない。まだ、時間はたくさんあるのに気まずくなってしまうかもしれない。など、カミングアウトに纏わりつく一通りの不安に勝てず、その日は何も言いませんでした。

それでも、あの日は本当に楽しかったなぁと今思い出しただけでもにやにやしてしまいます。

 

 

※次の章は自殺願望や鬱に関する記述があります。

鬱と自殺願望の塊

3年生になり、本格的に受験が近づく。

大学を決める上で将来のライフプランも考えなければならない。

そうなると、将来は結婚できるのか。そもそもパートナーは?孤独死

ゲイの将来は明るくない。そう思っていた。

どんどん肥大する悩み。クラス問題は相変わらず。

3年になり、睡眠障害が出るようになった。

寝れなくなることが多く、悪夢をよく見るようになった。

明晰夢もよく見るようになり、初めは少し楽しんでたけど、コントロールミスると代償でか何だか必ず悪夢になる。

金縛りもよくなるようになった。

金縛りって良くできてて、だいたい怖い物語付き笑笑

あれ、無理やり起きるの激ムズだしめちゃくちゃ体力使うんだよね…

もともと学校に行きたくないのに睡眠障害まで起こり学校に行けない日が増えた。

寝れないとマイナス思考ってバイバインドラえもん参照)のように驚くほど肥大する。

意味もなく突然動悸・息切れ・冷や汗が出ることもよくあった。

もう、さすがに自分でもやばいと分かってきて、親に精神科ないし心療内科に行きたいと言ってみた。

だが、もちろん何でそんなことになってるのと聞かれる。

答えられるわけない。

適当に理由をつけたけど、「そんなの気の持ちよう。自分に甘い。そんなんで病院行きたいなんて言わないで」と言われてしまう。

もう、辛かったなぁ。

説明できないもどかしさ。普段は優しい母だから、理由も聞かずに連れて行ってくれるんだろうなとか思っちゃってたから、突き放されて余計に沈んだ。

欠席はまばらに続き、母親にもなんて言って学校を休めばいいのかわからなくなってきた。

そしたら、寝不足や学校に行きたくない気持ちが合わさると熱が出るようになった。まぁ寝不足続きなんだから免疫も落ちるわな。もしかしたら体が学校を拒絶しているかもしれない。

もう体も心もボロボロになっていった。

そんな中、部活だけは僕の心の支えになっていた。

学校は部活のために行くという受験生あるまじき理由でなんとか登校していた。

しかし、日々に悩みは大きくなる一方。心身もボロボロ。気を抜いたら涙が出てくるような状況。次第に死にたいと思うようなっていた。

このまま成長してもいいことなんてない。ゲイだと気持ち悪がられ、結婚はできない。親に孫の顔を見せることができない。多くの人を騙し続ける。自分を偽り続ける。死ぬ時は孤独死。生きる意味なんてとてもじゃないけど見出せなかった。

死に方は常に考えてた。

人に迷惑をかけないように死にたい。

だから車への飛び出し、電車の飛び込みはだめだ。

首つり、リスカ? だめだめ、片付けがめんどくさい。

いっそ海で溺れて流されようか。 いや、捜索など多くの人に迷惑がかかる。

薬の過剰摂取? う〜ん、今のところこれが一番いいのかも。

こんなことばっかり考えてました。

謎に人に迷惑かけたくない精神があったおかげで簡単には死ねなかったのが今となってはよかったのかな。

薬もどこで何を手に入れればいいのかわからず、ひとまず保留でした。

そして、3年の夏休みが始まる。(青春小…)

 

※次の章では鬱や自殺願望に関する記述があります

死の淵

高校最後の夏休み。吹部は夏休みにコンクールがあり、それが終わったら引退だった。

大好きな部活のためだけに学校に行ってるので、今までが嘘のように毎日学校に行けた。

毎日一日中練習をするので、自分のことについて考える余裕がなく、忙しい毎日を送っていた。

そしてコンクール。結果は銀賞。僕たちの夏が終わった。(ちょこちょこ青春小説)

燃え尽き症候群のように、もぬけのからになっていた。

すると、夏休み忙しくて考えていなかった自分のことが考える時間がた〜くさんできてまとめて一気に押し寄せた。

将来の不安。結婚・孤独死。親を騙している・友達を騙している。自分を偽っている。

コンクールが終わり、その日からこれらの悩みが絶え間なく送り込まれ、ある時3日間寝れないと言う快挙を成し遂げた(?????)寝れないとどんどんマイナス思考になっていくわけで。

すると、「人に迷惑をかけちゃうから」リミッターが外れ完全に自殺するしかないという考えに至るようになってしまいました。

ちょうど寝れない日3日目がまた部活に行って最後の演奏の準備などをする日で、自転車で学校に行きました。3日寝てないのに自転車で学校に行くなんて頭がおかしいのですが、極限状態で頭が完全におかしくなっちゃっていました。普通に信号で止まっても、今飛び出せば死ねるんじゃないかとか、学校についてもこっから飛び降りれば死ねるのではとか、死ぬことで頭がいっぱいだった。

誰が悲しむとか、どうでも良かった。死ぬことでしか解決できないと思ってた。死ぬ方が楽だと思ってた。

だけど、学校に着いてC子ちゃんをはじめとするみんなと話した時に、急に冷静になって、なんてことを考えているんだと我に返る瞬間がありました。そして、その時一番ストレスになっていた友達を騙しているという問題を解決したいと思い立ちました。カミングアウトです。

死ぬなんてだめだと思ったり、やっぱり死ぬしかないと頭がごちゃごちゃで、ひとまずカミングアウトしてから死のうなんて思ってました。

これを書いている今も、何書いてるのかよくわからないくらいには当時混乱していました。

そして、仲の良いC子ちゃんにカミングアウトしようとタイミングを見計らいますが、やっぱり言えません。

喉が言葉を通さないのです。ほんとうに。喉が言葉をシャットダウン。かの有名なトロイシヴァンも同じようなことを動画で言っていて、みんなそうなんだなぁと後々知りました。

結局その日は諦めた。

その後もまともに寝れない日が続き、精神状態は不安定なんて言葉で片付けられないほどだった。

きっと病院に連れて行ってくれてれば鬱ないし統合失調症の診断が下され、薬等で幾分マシだったのかなと思う。(過去のことをうだうだ言いたくないけど、こればっかりは思わざるを得ないと今も思ってる。死ぬ寸前だったんだから)

何回か学校に行き、その度にC子ちゃんに話そう。C子ちゃんに話そう。と思っていました。ダメだったけど。

その間にも、ちょっとのところで死ねなかったみたいな出来事が続いた。

 

カミングアウト

ある日、今日こそはと思い夏休みに受験勉強のために学校に行っているC子ちゃんにカミングアウトしようと決心し、彼女を呼んだ。

拒絶されたら死のう。そう思った。(彼女にとっては迷惑極まりないが、僕もその時は限界だった)

いざ、目の前に座ってもらうと一気に心拍数が爆上がり。

既に汗ダラダラ。

言おう言おうと思っても言葉が出ず、うじうじしてた。

何もしてないのに、ごめんねって言ってた。

C子ちゃんは意味がわからないだろうに、ずっと待っててくれた。

気持ちを落ち着かせながら言おう言おうと思っても言えない。

でも、こんなに待たせて「やっぱなんでもなかった」とは言えない。

言うしかない。

でも言えない。

これじゃ埒があかないと思って、一回クッションを挟むことにした。

自分が毛深いことがコンプレックスであることを何故か言った。

コンプレックスを話すことも恐ろしく勇気がいることだ。

中学校の経験もあり(詳しくは第3回参照)高校では夏でもほとんど長ズボンを履いていた。自分はこんな体が気持ち悪くしょうがなかった。お風呂で全身を鏡で見て吐いたこともある。

そんなコンプレックスを話し、もう終わりだ…と謎の後悔をした。

しかし、彼女はすんなり受け入れてくれた。

え、そうなんだ…みたいな気まずい空気を想像してたから、それはそれは驚いた。

僕にとってはめちゃくちゃ重要なことも、他人はそこまで(全く)気にしないんだ。と自分に置き換えて考えればすぐわかることを、この時初めて身を持って実感した。

これを弾みにカミングアウト!……なんてことはできなかった。

大事な時間をめちゃくちゃ拘束してしまって申し訳ないと思い始めた。

そんな時、そもそもゲイであることを自分自身まだ認めてないのでは?

と思った。確かにそうだ。

まだ、女性を愛することができるかもしれない。結婚だってやろうと思えばできる。そう思っていた。

だから、「ゲイ」の言葉がでない。認めることになるから。

カミングアウトしたら、後日やっぱりゲイじゃなかったとか言えない。

でも、明らかにゲイである。

ゲイを克服しようと、「女性 エロ動画」と検索してなんとか女性で興奮できるように頑張ったこともあった。ダメだったけど。(そもそも「エロ動画」って検索すれば、普通はそう言うのが出てくるのに、それすらわかってなかった笑)女性アイドルを容姿で好きになろうと頑張ったけど、アイドルグループなんてみんな同じように可愛らしくて区別なんてできなかったし、何も感じなかった。男たちは何を持って可愛いと言っているのか皆目見当がつかなかった。

この際、認めるしかないのかなと思った。

でもやっぱり 「ゲイ」なんだよね とは言えなかった。

そんな簡単には変わらない。

だから、その他の方法で言った。

緊張で何も覚えてないけど、「僕男の人が好きなんだよね」だか「同性愛者って知ってる?」だか言ったのかな。

後にも先にもこんだけ緊張して、こんだけ勇気を振り絞ることはないと思う。

C子ちゃんが第一声になんて言ってくれたのかは覚えていない。

でも、優しい表情をしてくれていたことはよく覚えてる。

話してくれてありがとうって言ってくれて、大泣き。はしなかったけど心は大泣き。

心の中でカミングアウト予行練習をしてた時も、大泣きするまでがセットだったのに、現実は涙ぐむ程度だった。まだ、自分の感情にセーブをかけてたんだなと今は思う。(ちなみに、今これを書いてる僕はこの時のことを思い出して大号泣なう)

C子ちゃんはカミングアウトを受け入れてくれた。

こんな僕を認めてくれた。

初めて本物の自分がこの世に現れた。

初めて自分を殺す必要がない相手ができた。

嬉しかったなぁ。

初めて心の底から親友と呼べる人ができた。

久しぶりに心が軽くなった。体重が減ったと思うくらい軽くなった。

その日、恐ろしく久しぶりに体を休める睡眠ができた。

彼女は紛れもなく命の恩人だ。

 

卒業

C子ちゃんは、カミングアウト後もいつも通りに接してくれた。

まるで、何も聞いてなかったかのように。

でも、彼女は僕がゲイであることを知っている。

この世界に、本当の僕を知ってくれている人間がいる。

この事実が、僕に勇気と自信を与えてくれた。

メンタルもものすごく良くなり、夏休み後は学校に行けるようになった。

あんなに休んでたのが嘘のように登校した。

クラスに馴染めないなんてどうでも良かった。(クラス対抗の球技大会は辛かったけど笑笑)

吹部の友達には特別仲のいい子がまだいて、その子にもこの流れでカミングアウトしたかった。C子ちゃんにも相談した。

でも、結局卒業までできなかった。

一回カミングアウトしたからってぽんぽんできるものではなかった。

まあ、もうそんな急いでカミングアウトする必要はなかったから、そこまで気負いすることもなかった。

そして悩みが完璧に解決したわけだはないけど、なんとか卒業することができた。

僕の学園生活は「地獄」であったが、部活がオアシスとなり、C子ちゃんに救われた。

彼女をはじめとする部活のメンバーと出会えたことが僕の高校で得た最高の宝物です。

 

 

以上、僕の話第4回でした。

いやー、長くなってしまった。

ここまで読んでくださり本当にありがとうございます。

やっぱり、高校時代はここに書いたこと以外も辛い思いばっかりしてたから、思い返すのも少し辛かった笑

でも、何度も言うように部活があったからC子ちゃんやみんなと出会えて、今自分がいるのだと改めて実感しました。

カミングアウトも本当に大変だったなぁ。よく頑張りました!

さて、次回大学生編。

高校時代でゲイを認めようと頑張ったが、大学生になりまた逆戻り?!

ホモソーシャルな世界に疲弊する日々?!

初めてのカウンセリング?!

なんか、高校が大変だった記憶が大きいけど、実は大学時代もなかなかハードだった笑

そんな次回。また長くなりそうです。では!

 

本当にこんなに長いのをご拝読くださりありがとうございました!